自律神経失調症について

2020/12/11

 

「自律神経失調症について」

以前に自律神経障害のお話をしましたが自律神経失調症という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?自律神経における「障害・失調症」の違いは何でしょうか?

今回のブログでは自律神経失調症をメインにお話していきますね。

 

◆自律神経失調症とは

自律神経失調症の定義とは日本医学会では色々と難しい言い回しをしていて一般の人には理解不能かもしれません。用語が不定愁訴や器質的病変などと聞き慣れない言葉が多く出てきます。これらはどのようなことかと言うと

 

不定愁訴・・・「原因は分からないし、病気とも診断できない症状が多数あること」

器質的病変・・・「決まった場所に特定できる病気の症状が見て取れること」

 

上記のようなことを難しい言葉で言っています。

 

要は病気ではないけど体がだるい、寝起きが悪い、動悸がする、胃炎になりやすい、血圧の上下が激しいなどの症状があると自律神経失調症予備軍として診断されるケースが多いと言うことです。

 

しかし、素人の生兵法は禁物です。重大な疾患がその症状の裏に隠れている可能性が

ありますので放置せずに速やかに専門医師の診察を受けましょう。

もちろんセカンドオピニオンも大切なのでそれらを考慮して診察を受けてください。

 

◆自律神経失調症の症状とは

では自律神経失調症の症状とは具体的にどんなものがあるのでしょうか?

具体的な症状を下記に上げますので参考にしてみてください。

 

・めまい、貧血

・のぼせ

・慢性的な頭痛

・耳鳴り

・動悸

・節々の関節の痛み

・下痢、便秘

・生理不順

・頻尿、残尿感

・発汗

・肩こり

・ほてり、冷え

 

これらに伴い、精神状態が不安定となりイライラや不安、不眠、感情の起伏が激しくなることが症状として報告されています。

 

自律神経の乱れは精神的なストレスからくることも多くありますので不安感が異常にひどく、「死ぬかもしれない」などの精神状態になり、脈が抜ける、脈拍が以上に上がる、血圧があがるなど場合は精神的な部分の要素を重要視されてしまい自律神経失調症という診断ではなくパニック障害などの診断が出されるケースも多くあります。

 

このように自律神経失調症は精神的な要素があると別の病名にて診断される場合が多くありますので冷静に自分の状況や症状を自己診断した上で診察してもらうようにしてください。

 

◆自律神経失調症の治療方法

 

自律神経失調症とは特定の病名ではありません。体の神経のバランスが崩れて交感神経と副交感神経が正常に機能しない状態のことを指します。よって治療方法としては自律神経が乱れる原因がハッキリと分かればその内容に応じた治療を行います。(胃炎が原因や炎症が原因など)

 

その他自律神経調整薬や抗不安薬などの薬も処方されたりします。

 

しかし、安易に抗不安薬などの精神系の薬を多用してしまうと依存性が非常に高くなり、通常ではしない行動をいきなりしてしまったり、暴力的になる可能性もありますので充分に注意しましょう。

 

例としては抗不安薬を服用しすぎて常にハイテンションとなってしまい散財して自己破産した人もいるようですよ。

 

◆自律神経失調症の原因は?

自律神経失調症となりやすい人も多く存在します。下記のような日常生活を送っている人や、体の状態が下記の内容に一致する人は注意が必要ですので日頃から健康管理に気を付けましょう。

 

・更年期障害の人(男性でも更年期障害はあります)

・妊娠、出産前後でホルモンバランスが崩れている人

・夜食が多い人

・生活リズムが不規則な人

・光や音の激しい職場環境

・ストレス発散ができない人

・運動不足

・寝不足

・昼夜逆転生活

・暴飲暴食が多い人

 

このような生活習慣がある人は自律神経失調症の予備軍といえますので注意が必要です。

特に子育て中のママさんなどはホルモンバランスも乱れて寝不足になりがちなので注意してくださいね。できるだけパパさんに家事を手伝ってもらってください(*^^)v

 

◆自律神経失調症の予防方法

 

自律神経失調症は放置しておくと鬱病などを発症してしまうケースも非常に多いです。

その場合は鬱からくる体の不具合なのか自律神経からくる体の不調なのかが分かりづらくなりますので面倒くさがらずに心療内科や内科の診察を速やかに受けてください。

 

このような自律神経失調症を予防する為には日ごろのストレスをためないことや体の疲労を速やかに回復させることです。規則正しい生活と運動、食生活、水分補給をすることで人体の自然治癒力が活性化されますので自然に自律神経も正常戻ることが多くあります。

 

夜勤などの仕事が多い人は睡眠時間を決めて日中に行動する生活習慣をつけることも非常におすすめです。そのほか光や音が激しい状態で仕事をしている人は静かな場所でリラックスできる時間を作るようにすると飛躍的に健康状態が回復しますよ。

 

まずは一人で悩まないで相談してください。一緒に自律神経失調症の問題を解決していきましょう。




自律神経失調症の詳しい記事はこちら


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